すてきなスープ

君はなんだか偉そうになったね。今も好奇心をなくしていないといいんだが。

ホラー小説BGMソムリエごっこ~ホラー小説のBGMにロキノン系の音楽が意外とあう気がしている件~

こんばんは。主な趣味は音楽とホラーとアイドルとサッカー観戦とゲームと(以下略)まろみ(@monomimonomi)です。突然ハリル監督が解任されてビッくらポンな今日この頃。一体どうなってしまうのか、ホラーより怖いです。事実は小説より奇なり。

 

ところで、わたしは小説を読むときによく音楽を聴きます。正確には初回は音楽を聴かずじっくり読んで、気に入った小説のみ二回目以降は音楽を聴きながら読みます。基本はBGM代わりみたいな感じなのですが、たまに小説の内容と聴いている音楽の世界観が似てたりすると「おお!」ってなります。いわゆるイメソン的なやつですね。ヲタクはすぐイメソンを決めたがる。イメソン最高。ブログのタイトルはちょっとカッコつけて“ソムリエ”とか書いたけど、正直なところ「このお話にこの曲あうよね!?すごくない!?良き…」というのを猛烈に紹介したいだけです!!妄想乙。とりあえずいつものロキノン厨シリーズ(勝手にシリーズ化した)

と同じく7選にしました。選んだ本、楽曲はいつにも増して完全な主観以外の何物でもないのでご了承ください。

 

その①◆作品名:『GOTH』シリーズ(著:乙一)/音楽:「鮮やかな殺人」(凛として時雨

GOTH―リストカット事件

GOTH―リストカット事件

 
鮮やかな殺人

鮮やかな殺人

  • provided courtesy of iTunes

『GOTH』は主人公の“僕”とミステリアスな少女・森野夜がさまざまな猟奇的事件に遭遇するホラーミステリー小説。映画化や漫画化もされた乙一氏の代表作のひとつです。この作品はいわゆる「黒乙一」と呼ばれるグロテスク要素もある作品ですね。めっちゃ好きです。そして個人的には乙一氏の作品は凛として時雨の音楽があうと昔から勝手に思っています。刹那的で血を感じるのに、なぜか美しい。みたいな。凛として時雨の「鮮やかな殺人」に関しては、まずタイトルがなかなか衝撃的ですよね。もちろん歌詞も。人によってはセンセーショナルな内容かもしれないです。だからこそ、乙一氏の作品と共に聴くと情景がより鮮明に浮かんでくるような感覚に個人的にはなります。

 

その②◆作品名:『本(『人獣細工』収録)』(著:小林泰三)/音楽:「旧市街」(People In The Box

人獣細工 (角川ホラー文庫)

人獣細工 (角川ホラー文庫)

 

旧市街

旧市街

  • provided courtesy of iTunes

 ※すみません、同じ作家とアーティストの組み合わせでもうひとつ…。

その③◆作品名:『密室・殺人』(著:小林泰三)/音楽:「水曜日・密室」(People In The Box 

密室・殺人 (創元推理文庫)

密室・殺人 (創元推理文庫)

 
水曜日 / 密室

水曜日 / 密室

  • provided courtesy of iTunes

本当はひと作家ひとアーティスト的な感じで紹介しようと思っていたけどどうしても絞れなかったごめんなさい…。私が世界一大好きな作家・小林先生と、私が敬愛するバンド・ピープル。まったく接点はない(はず)、世界観が似てるかと訊かれたら答えは「うーん…多分ノー…?」って感じなんだけど、小説や歌詞のなかで使われているワードがよく共通している。イメソン的なこじつけ理論と言われればそれまでなのですが、とりあえず読んで聴いてもらったら私が言いたいことが分かっていただけると思います(暴論)。小林先生の作品もピープルの音楽も良い意味でクセがあるのですが、そのクセ同士の歯車がうまく噛みあっている感覚というのでしょうか。あわせて聴く(読む)と非現実にどっぷり漬かれると思います。

ちなみに『本』は『人獣細工』に収録されています。『本』というタイトルの短編です。今まで読んだ小説のなかで、ある意味一番奇妙なお話でした。読んでいて頭のなかをぐちゃぐちゃにされるような感覚。主人公のもとにある日突然1冊の本が送られてきたことで日常が狂い始めるのですが、もう最後の方はどこまでが“物語”なのか分からない感覚になってしまうかと思います。とりあえず全人類に読んでほしい。個人的には作中に出てくる「ある場所」が、ピープルの「旧市街」のMVに出てくる場所に思えてしまう。はい、勝手なイメージです。

『密室・殺人』はホラーミステリーですね。主人公が探偵さんということもあり、ミステリー要素強めです。小林先生おなじみのクトゥルフ的な要素も盛り込まれているので、クトゥルフ好きさんにもオススメです!個人的に『密室・殺人』は小林先生の作品のなかでも1、2を争うくらい大好きです。いつか映画化してほしい。その際はピープルの「水曜日/密室」を主題歌にしてほしい(イメソン厨の叫び)。ピープルの「水曜日/密室」はミニアルバム『Ghost Apple』に収録されているのですが、まずこのミニアルバムが本当に名盤。アマゾンのレビューを見ていただきたい。

Ghost Apple

Ghost Apple

 

軒並み高評価。7曲入りで各タイトルに“曜日”がついているんですが、7曲でひとつの物語を描いてるのかなと私は勝手に考察しています。レビューでもみなさん書かれていますが、このアルバムに漂っているのは狂気や異常さ、そして美しさだと思います。ピープルが描く世界は今も昔も奇妙で神秘的で難解ですが、このアルバムはその中でも特にわからない。たしかに物語はあるはずなのに。だからこそ美しいのかなと思います。

 

その④◆作品名:『風の古道(『夜市』収録)』(著:恒川光太郎)/音楽:「樹海都市」(ハヌマーン

夜市 (角川ホラー文庫)

夜市 (角川ホラー文庫)

 
樹海都市

樹海都市

  • provided courtesy of iTunes

『風の古道』は第12回日本ホラー小説大賞に輝いた『夜市』に同時収録されています。恒川先生の作品は物語はもちろんのこと、風景描写も美しいので大好きです。「風の古道」は主人公と友人の少年が、神社の後ろにある“不思議な道”を歩み、冒険するお話です。冒険物語ともいえるのですが、やはりホラー作品なので、そこはかとなく不気味で妖しい空気に満ちています。同じく、ハヌマーンというバンドが作る音楽も歌詞が文学的で美しいんです。「樹海都市」はメロディーが妖しく歌詞は死を連想させるもののように感じるので、『風の古道』を読むときにはいつも聴いています。激しくネタバレになってしまうので書きませんが、おそらく『風の古道』を読み終えたあとに「樹海都市」の歌詞を読んでいただくと私の感じている“シンクロ感”をわかっていただけるかと思います。先ほどの「小林先生×ピープル=非現実」なら、「恒川先生×ハヌマーンは=夢と死」という感じでしょうか。日本語の美しさに触れるという意味でも、恒川先生の作品やハヌマーンの音楽はオススメです。

 

その⑤◆作品名:『ぼっけえ、きょうてえ』(著:岩井志麻子)/音楽:「茎」及び『加爾基 精液 栗ノ花』(椎名林檎 

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

ぼっけえ、きょうてえ (角川ホラー文庫)

 
茎 (日本語バージョン)

茎 (日本語バージョン)

  • provided courtesy of iTunes
加爾基 精液 栗ノ花

加爾基 精液 栗ノ花

 

 林檎嬢の楽曲は年代によって印象が異なりますが、エロスと狂気と艶やかさを醸す楽曲が多く、ホラーとの相性も抜群だと私は勝手に思っております。そのなかで「茎」という楽曲が収録されている『加爾基 精液 栗ノ花』は、個人的にはやや和風のテイストが強いアルバムだと感じております。そこで岩井志麻子先生の作品です。志麻子先生の『ぼっけえ、きょうてえ』はまさにホラーとエロス。岡山の遊郭で働く女郎の語りを基調としたお話なのですが、陰鬱とした雰囲気が本当にたまらないです。女郎の語りなので岡山弁で書かれているのですが、それがまた怖さを増幅させているように感じます。おふたりの才能を同時に摂取することで、女性が生み出す美しくも恐ろしい世界観を私は存分に楽しんでおります。

ちなみに完全に余談ですが志麻子先生の作品をはじめて読んだのは学生のときで、ご本人がどんな方かは長年知らなかったんですよね。だから有吉反省会でご本人を見たときマジで死ぬほどビックリした……。

 

その⑥◆作品名:『アナザヘヴン』(著:飯田譲治梓河人)/音楽:「開脚宣言」(アルカラ)

アナザヘヴン〈上〉 (角川ホラー文庫)

アナザヘヴン〈上〉 (角川ホラー文庫)

 
アナザヘヴン〈下〉 (角川ホラー文庫)

アナザヘヴン〈下〉 (角川ホラー文庫)

 
開脚宣言

開脚宣言

  • アルカラ
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

これはもう完全に個人的な趣味と、アルカラを聴き始めた頃にちょうと『アナザヘヴン』を読んでいたというだけのお話です。私のなかの!イメソン!『アナザヘヴン』は、映画化もドラマ化もゲーム化もされた有名なSFホラーです。私と同じアラサー世代なら知ってる人も多いかと思います。あらすじがちょっとショッキングなので一応小文字にしますが。以下お食事中の方注意。

殺した人の脳を料理して食べる猟奇殺人鬼を刑事たちが追う

といったお話です。アルカラの「開脚宣言」は歌詞の通り藤原紀香さんへ贈る歌というイメージが強いんですが、個人的にはこの作品の犯人のイメージってこんな感じ。あとは歌詞中の雨って言葉も『アナザヘヴン』みがあると勝手に思っています。

 

その⑦◆作品名:『死のロングウォーク』(著:リチャード・バックマン)/音楽:「二月の兵隊」「僕たちに明日はない」(the cabs 

バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー)

バックマン・ブックス〈4〉死のロングウォーク (扶桑社ミステリー)

 
二月の兵隊

二月の兵隊

  • provided courtesy of iTunes
僕たちに明日はない

僕たちに明日はない

  • provided courtesy of iTunes

個人的趣味(私のなかのイメソン)シリーズパート2。

リチャード・バックマンとは、スティーヴン・キングの別ペンネームです。『死のロングウォーク』は、10代の少年100人が最後のひとりになるまで歩き続けるというデスゲームを描いた作品。あの『バトル・ロワイアル』はこの作品を下敷きにしているとのこと。めっちゃ他人事みたいに書いてますが私は『バトロワ』がものすごく好きでして、その影響でこの作品を読みました。ドキドキと焦燥感と悲しさと、ひとりしか生き残れない状況で生まれる少年たちの絆に心が揺さぶられました。このブログを前々からご覧になっている方は勘付かれているかもしれないのですが、私は少年たちの友情や絆が大好き人間なので正直とても良きでした。良きの良き。結末はとても悲しいけど。で、曲。the cabsの詩的で繊細でどこか荘厳な雰囲気が私は好きでした。ちなみに2013年に彼らが解散したときの自分の過去ブログ↓

2年程前に一度だけ自らの意思でチケットを予約してライブを観に行ったバンドが解散した、らしい。まさかヤフートップで彼らの名前を観る日が来るなんて思わなかった。

綺麗という言葉で片付けたくないバンドだった。何か風景が見えた気がしたけど、それが何かはよくわからなかった。 

「二月の兵隊」も「僕たちに明日はない」も、悲しいけれど美しい曲です。彼らの美しくて複雑なメロディーと悲哀を感じながら「死のロングウォーク」を読むのが私は好きです。どちらももう、後戻りはできない“終わってしまった物語”だからなのかな。できるなら、どちらも終わらないでほしかったけれど。

 

以上。すごい!最初から最後まで完全に主観!楽しいの私だけ!楽しすぎて4000字も打ってしまった!!最後まで読んでくれた方がいたらありがとうございます。あなたのイメソンも教えてください。終わります。