すてきなスープ

おいしく、ぐつぐつ

自分の人生が本当によく分からんという話

こんばんは。「詳細はまた今度!」とか言っときながらいつの間にか忘れてしまう系アラサーのまろみ(@monomimonomi)です。また今度また今度って私は平沢師匠かよ。遅くなりましたが平沢師匠お誕生日おめでとうございました。ちなみに私は「パレード」が特に好きです。 

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違う、今日は平沢師匠のことを書こうと思ったわけではない。すぐに話が脱線するのが僕の悪い癖(by私の心の中の杉下右京さん)。本当は先日の“担当と推し”の記事の補足を書こうと思っていたんですが、ちょっとここ数日、自分のなかで引っ掛かっていることがあったので、この感覚を言葉に残しておきたいなと思いまして。

 

きっかけは先日読んだ石井ゆかりさんのブログです。こちらの記事が、私の心にものすごく響きました。

(勝手に引用して申し訳ございません)

特に、

私の頭の中で「同じ道を通る」作品同士なんだろうなと思う。

http://iyukari.hateblo.jp/entry/2018/03/26/165033

この言葉がものすごく響きました。素敵な言葉だと思いました。そして、自分のなかで長年謎だったことのヒントのような言葉だと感じました。以下、自分語りになります。長文注意。

 

私の人生において、その時々でなぜか「謎のリンク」が起こることがある。たとえば、就活のとき。2009年の話だ。当時三重に住んでいた私は、夜行バスに乗って東京に行き、とある会社の面接を受ける機会があった。その時、暇つぶしに1冊の本を持っていった。前日に本屋で買った小林泰三先生著『密室・殺人』という本。面接は昼からだったので、朝早くに着いた私は近くのマクドナルドで朝食をとったあと、カフェでお茶をすることにした。そこで本を開いたのだが、冒頭のページに目を通した瞬間に二度見した。そこに書かれていたのは、とある小説の引用文だった。

“I see nobody on the road,” said Alice

“I only wish I had such eyes,” The King remarked in a fretful tone.

“To be able to see Nobody!”

ルイス・キャロル著『鏡の国のアリス』より

私は『不思議の国のアリス』がものすごく好きだ*1。原作はもちろん、派生作品も愛している。でも『密室・殺人』は購入する際に全く中身を確認していなかったし、まさかホラーやSF作品を主に書かれている小林先生が『不思議の国のアリス』の要素をご自身の小説に盛り込まれるとは思わなかったので、かなり驚いた。が、一番驚いたのはそこではなく、じつは今から受けに行く会社の選考課題文として提出していたのが『不思議の国のアリス』をテーマにしたとあるゲームの感想文だったからだ。ここまで書くともう隠す方が不自然な気がするので書くが、私の前職はとあるエンタメの出版関連だった。でも、ただの偶然だし、そもそも『不思議の国のアリス』をテーマにした作品はたくさんある。そう思おうとした。が、やっぱりちょっと個人的にタイムリーすぎたのでビビった。

その後の面接では提出した感想文をほめていただき、私は無事にその会社から内定をもらった。さらっと書いたが、この時はたしか2009年の1月。3月には卒業だったのに、私はギリギリまで就職先が決まってなかったんですよね。じつは相当焦っていたので心底安心した。その後、3月から働き出した私は4月に初給料をもらった。いろいろ買いたいものはあったが、「『不思議の国のアリス』をテーマにしたゲームの感想文を書かなければ私は就職できなかった」という思いが強く芽生えていた私は、感謝の気持ちもこめてジュンク堂でアリス関連の文献を買いまくった。本当は普通に読みたかっただけですすみません。その帰り道、私は気まぐれで池袋に(その当時)新しくできたエチカを通ってみた。そこには、白いウサギのマスコットキャラクターがいた。可愛かった。気になって調べたところ、エチカちゃんというそのキャラクターは『不思議の国のアリス』の白ウサギをモチーフにしているとのことだった。これもあくまで偶然だ。だけど、アリスの本を買ったばかりだった私はまたもやビビった。

それから数年が過ぎ、私はメンタルをヘラりながら働いていた。正直もう辞めたかった。そんな時、私のもとに来たのが『不思議の国のアリス』をテーマにした仕事だった。最初はちょっと冗談かと思った。確かにエンタメ系の仕事だから、そんな仕事が来ることもあるだろう。でも、それが自分の元に来る確率は一体どれくらいなんだろう?私にその仕事をふってくれた方は、私がアリス好きなことは知らないはずなのに?嬉しかったけど、こんな偶然あるのかよと思った。その後、仕事はうまくいった。というか楽しかった。『不思議の国のアリス』が好きなことが、こんなに仕事で役立つとは思わなかった。

それとは別に、2013年には小林泰三先生の『アリス殺し』という作品が発表された。前述した『密室・殺人』の作者の新刊だ。アリスにご興味があるのだとは思っていたけど、まさかこんながっつりテーマにされるとは思っていなかったので驚いた。私が小林先生を好きになったキッカケはホラー作品だったので、まさか小林先生が描くアリスの世界を読めるなんてまったく思っていなかった。ちなみに『アリス殺し』は最高だった。仕事で荒んだ私の心に刺激をたくさん与えてくれた。そして、読み終わったあと、やっぱりこの世には不思議な繋がりがあるものだなと思った。

 

…めっちゃ長くなったが、この『不思議の国のアリス』に起因することは一例だ。こんな感じのことが私の人生にはよく起こっている。今現在好きなことやものはもちろん、かつて愛したものが私自身を救ってくれたり、思わぬところで嬉しい再会をすることがある。近いジャンルなら理解できる。が、明らかにジャンル違いなのにありえない繋がり方をすることもある。「このジャンルとは違う空気を吸いたいから」と異なるジャンルを訪れたのに、なぜかまた再会しちゃうみたいな。よく「やってきたことは無駄にならない」という教訓を見るが、まさにあれ。というか私の場合はやってきたことが無駄にならなさすぎてとても燃費が良い。あ、でもすべてではないな。努力したことというより、愛したものや感情が激しく動いたもの(こと)は無駄にならないといった感じだろうか。そもそも私は努力という概念がよく分からない人間なのであれだが*2

 

要するに、前述したような思ってもみないタイミングで自分の愛しているものや仕事や趣味や生活が一本の線で綺麗に繋がる瞬間が私の人生には多々あり、その度に私は「なんかよく分からない人生だな」と感じている。繋がった瞬間は嬉しさと高揚感があるし、時と場合によってはマジかよ怖いとも思う。けど、それ以上に「なぜ??」という疑問がわき出て来る。ちなみに私は「運命」という言葉はあまり好きではない。

運命

人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。

https://dictionary.goo.ne.jp/jn/21685/meaning/m0u/

だからこそ、何か理由があるのかなと考えてきた。強迫観念的な、自分がいろんなことに意味をこじつけているのかもと思ったけど、普段はそんなこと完全に忘れて生きてるしな……。だから、最初に紹介した石井さんのブログを読んだときにドキッとした。

電車の路線みたいに、

記憶や印象は

「方角的には同じ」だったり、

乗り入れで一部重なっていたり、

みたいなことがあるんじゃないかと思う。

http://iyukari.hateblo.jp/entry/2018/03/26/165033

自分は気付いていなくとも、私が愛しているものや生活はもしかして“一部重なっている”のかもしれない。だったら、今までの現象も少し納得できる。自分でも知らず知らずに、ジャンルは違えど、どこか方向が同じものを探してきたのかもしれない。私が感じてきた一本の線で綺麗に繋がる瞬間というのは、路線同士が繋がった瞬間だったのかもしれない。運命を信じていないのにやたら運命みを感じてしまうのは、自分の脳と心が「連結する瞬間」を敏感に感じ取ってしまうからかも?だとしても時たま仕事とかで謎のリンクが発生するのは本当ミステリーすぎるが……。

 

ちなみに夫にこの話をしたところ「よく分からない」と言われてしまった。夫的には、あまりそういうことを感じる瞬間はないそうだ。ほかのみんなはどうなんだろう?すごく気になる。もし同じようなことを感じている方がいたら、ぜひお話を聞いてみたい。たまに怖くなりません?「これとコレが繋がってくるのか」って。意味がわからない。自分の脳みそが都合よく出来ているのと、たまたま「偶然」が重なっただけかもしれないけど。これからもこの謎のリンクは起こり続けるのだろうか。人生は謎だらけだ。

 

p.s

ちなみに小林先生の『アリス殺し』シリーズ第3弾『ドロシイ殺し』がもうすぐ発売になります。私は『オズの魔法使い』も大好きなので今から興奮しています。井森くん大丈夫なのかな…。第2弾の『クララ殺し』もとても面白いので、近々一気に読み返したいと思います。終わり。

アリス殺し (創元クライム・クラブ)

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クララ殺し (創元クライム・クラブ)

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ドロシイ殺し (創元クライム・クラブ)

ドロシイ殺し (創元クライム・クラブ)

 

*1:ちなみに私のブログのタイトル「すてきなスープ」は、『不思議の国のアリス』が好きな方なら知っているかもしれないあの歌です

*2:傍から見たら私は努力家に見えるらしいが、私は努力しているつもりはない。おそらく傍から見た「努力している姿」は、私にとって「恥をかかないために最低限やることor人になめられないために頑張っていること」だ。また話が脱線した、僕の悪い癖(by心の中の以下略)