すてきなスープ

君はなんだか偉そうになったね。今も好奇心をなくしていないといいんだが。

飛行機嫌いの夫をどうにかして海外旅行に連れ出した話~祝・夫が飛行機嫌いを克服した~

新婚旅行、それはロマン。一度きりの特別な時間……♡

みたいなことはあまり思わず暮らしてきた私ですが、ひとつだけどうしても叶えたいことがありました。それは、新婚旅行は海外に行くということ。いや、本音を書こう。新婚旅行という名を借りて夫と海外旅行に行きたかった!そう!私は海外旅行に行きたかった!ずっと行きたかった!できれば南の島に行ってバカンスを過ごしたかった!正直新婚旅行じゃなくても何でもいいから南の島へ行きたかった!

そんな思いが積もりに積もっていた時にやって来たのが「新婚旅行」という絶好の機会です。何が絶好の機会かというと“ロマンス♡”云々ではなく、今まで一度も飛行機に乗ったことがない飛行機嫌いの夫が「新婚旅行ならしょうがないな…」って思ってくれる数少ない機会ということです。

ということで、今回は飛行機嫌いの夫が飛行機に乗って海外旅行に行けるようになるまでの道筋を思い出しながら書き残しておきたいと思います。ただし、最初に説明しておきますとうちの夫は「飛行機に一度も乗ったことがない」「そもそも空港に行ったこともない」「海外旅行はもちろん行ったことない」「けどTV番組とかで飛行機墜落のドキュメンタリー番組は(なぜか)よく見ていて飛行機=怖い、嫌い」という図式になってしまっている人間です。一度でも飛行機に乗ったことがあって飛行機嫌いな人が克服したという話ではないのでご注意を。

ーもくじー

心構えをする

まず、最初にしたのは心構えです。克服させたい人(今回だと夫)ではなく、克服させたいと思っている人、ようする私自身のです。トラウマや嫌だと感じることはその人自身の痛みや苦痛であり、私には分かりません。当たり前です、夫とはいえ他人ですから。そんな「嫌なこと」と向き合ってもらうのですから、こちらは真摯でいなくちゃいけないと思うんです。私は自分の嫌なことや苦手なことを「やれ」と言われたら抵抗します。仕事とか生活上必要なことはしますが、それ以外ではおそらく断ります。たとえば私はGが頭文字の黒光りする生物が心の底から苦手なのですが、「10万あげるからGに触って」と言われたら断ります。無理です、ごめんなさい。だけど、人によっては上で挙げた例を余裕でこなす人もいるでしょう。苦痛というのは本当に人それぞれ違いますよね。そういうことを改めて心に刻みました。さらに、嫌なことに向き合うと不機嫌になる人もいるでしょうし、普段なら簡単に出来ることすら出来ない精神状態に陥る人もいるでしょう。夫がそういった「普段とは違う態度、一面」を見せたとしても寛容でいられるよう心積もりもしました*1

近場の空港に連れて行く

心を決めたら、次のステップとして夫を空港に連れて行きました。家からだと羽田空港が一番近かったので、行き先は羽田でした。誘い文句はこんな感じ↓

私「最近の空港ってショッピングモールみたいで楽しいらしいよ!ご飯屋さんもたくさんあるし、夜は夜景が綺麗なんだって~(スマホを見せながら)ほら、空港デート特集の記事もたくさんあるよ!今度行ってみない?」

……いやー今考えるとわざとらしい感じ満々です。新手の詐欺のようです。でも、とりあえず“旅行”や“飛行機”のことは一切触れずに空港デートとして誘ってみました。この頃は新婚ではありましたが夫と出会って6年程、デートスポットもあらかた行き尽くしていたので、意外なデートスポットとしても空港は良いかもという考えもありました。夫も「自分が飛行機に乗らないなら、とりあえず行くだけは行ってもいいかな……」と思ったそうです。

で、実際に行ってきました。おそらく2015年の秋だったかと思います。どうだったかというと、行く道中と空港で夫が少し不機嫌になった以外は普通に楽しかったです。空港限定のお菓子を買ったりご飯を食べたり。最後は展望台で飛行機が飛んでいく様子を見たのですが、夫曰く「飛行機が目の前で飛んでいくのは初めて観たけど、実際に見たら恐怖心よりワクワクした気持ちになった」とのこと。私が「不機嫌になった」と思った瞬間についても、あとあと夫に訊いたところ「空港よく分からない。マジで怖い。絶対こっちに向かって飛行機が突っ込んでくる。怖い。死ぬ」という思いが強くなりビビッていただけということ。『ファイナル・デスティネーション』かよ大丈夫だよ。ということで、とりあえず夫のなかで「空港に行く」ことについての恐怖はこの時点でなくなったようでした。

国内旅行に飛行機で行く

「よし!空港に慣れたし海外行こう!もう行こう!」と言いたいところですが、“飛行機未経験”&“海外旅行未経験”の夫にいきなりふたつのハードルをクリアさせるのは精神的な負担がかなりあるかなと思いました。実際、空港でやっぱりビビッていたし。なのでとりあえず一度国内旅行で「飛行機に乗る」という体験してもらおうと考えました。ぶっちゃけ私も数年飛行機に乗ってなかったので、いきなり海外旅行は不安だった。すまんな頼りなくて。

その後は夫と話し合い、プレ新婚旅行として沖縄に行ってみようということになりました。いや、話し合ったというより沖縄の写真を見せたりして「沖縄最高!」という空気にしていった感じですね。もちろん夫の様子を見つつですが。そのかいもあり、2016年4月に無事に沖縄に行ってきました。ツアーなので航空券の手配などはすべて会社頼みだったのですが、飛行機に乗るのは当たり前ですが自分たちです。夫はビビッていました。どうにか不機嫌にならないようにしていましたが、飛行機が離陸するまで終始ビビッていました。ただ、運よく出発地が以前行った羽田空港だったので少し安心しているところはあったようです。全く知らない場所より、一度でも行ったことのある場所の方がなんか落ち着きますもんね。と言いつつ、いざ離陸する時の夫の顔は悲惨なものでした。夫は私の3歳年上で当時29歳だったのですが、子どものように私の手を握りしめ目をつむっていました。そして機体が浮いた瞬間、夫は小さい声で悲鳴をあげました。正直申し訳なかったです。でも正直ちょっと面白かったすまん。ですが、いざ飛び立ってからは平常心を取り戻したようで、機内で配られるドリンクをおかわりしておりました。ハートが強い。着陸時にも顔色が少し悪くなっていましたが離陸時ほど動揺する様子がなかったのが幸いです。

海外旅行計画を立てる&空港の下見に行く

どうにか沖縄旅行は成功に終わりました*2。ということは、そろそろ本番の新婚旅行のために海外に行く算段をつけたいところです。2016年の夏に「グアムに行く」という夫の言質を取り、2016年秋頃にJTBにて予約を行いました。出発は2017年4月、グアム旅行二泊三日です。

こちらの記事でも少し書きました↓

出発地は成田空港でしたので、秋頃には成田空港にデートがてら下見にも行きました。沖縄へ行ったときも思いましたが、やはり一度行ったことがあるのとないのとでは、当日の落ち着き方が違うのかなと。さらに、私も海外旅行に行くのは8年ぶりくらいだったので、いろいろと勉強しました。「はじめての海外旅行」的な本も買いました。はじめてじゃないけど。とにかく夫に安心して海外旅行を楽しんでもらうために、私がリードできるところは頑張ろうとした次第です。パスポートも私主導で取に行きました。

いざ海外旅行本番!フライハイ!

ここまで準備ができたら、もうあとは旅行当日に飛び立つのみです。夫の様子は常に気にかけつつ、飛行機に乗りました。夫はやはり緊張していましたが、もう悲鳴をあげることはありませんでした。夫は成長したのです。感涙。あんたはすごい!夫はこのあとグアムでも様々なミラクルを起こしてくれたのですが、それはまたいつか新婚旅行記としてブログに残したいと思います。

終わりに

長くなりましたが、夫は「空港見学」→「飛行機で国内旅行」を経て「飛行機で海外旅行」を達成することができました。正直すごく頑張ったと思います。えらい(小並感)。今では夫自ら「次の海外旅行はどこにする?グアム?ハワイ?」と訊いてくれるレベルになりました。うれしいです。夫曰く「やっぱり最初に国内旅行で飛行機に慣れたのが良かった」ということなので、プレ新婚旅行での経験も無駄にならずよかったです。やはり大切なのは準備ですね。書き忘れましたが最初に空港に連れて行った日は空港が空いているだろう日を選びましたし、旅行当日は夫の酔い止めなどもしっかり用意していきました。出来ることは完璧に準備してから臨んだのも勝因だったと思います。

【第2類医薬品】トラベルミン 6錠

【第2類医薬品】トラベルミン 6錠

 

 ↑酔い止めはこちら。夫曰く「かなり効いた。心身ともに…」とのこと。

 

でも何より、これで夫とさらにいろいろな場所に行けるようになったのが嬉しいです。これからもよろしく頼むぜ。以上です。

 

p.s

空の旅というと、この曲を聴きたくなります。解散しちゃったけど、世界で一番大好きなジャズバンドでした。今も好きだぜ。

 

人が夢を見るといふ事 ~Black Skyline~

人が夢を見るといふ事 ~Black Skyline~

  • PE'Z
  • ジャズ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

*1:「でも新婚旅行なんだからここまで考えなくても…」とも思うんですが、やっぱり夫のことは好きなので…

*2:いつか沖縄旅行のこともブログに書きたい所存